40. 『必殺! III 裏か表か』(1986年)、『必殺4 恨みはらします』(1987年) - tn3のブログの注1でも記したように、必殺シリーズの主題歌は名曲が多いが、小林旭(1938-)が歌う『江戸プロフェッショナル・必殺商売人』の主題歌『夢ん中』は男女の仲を描いた名曲である。私は『新・必殺仕置人』(1977)が必殺シリーズの一番の名作だと思うが、しかし、その続編に当たる『必殺商売人』も名作で、『新仕置人』よりどちらかと言えば雰囲気が明るく、都会的なイメージがする。それは音楽を『夢ん中』の作曲家森田公一(1940-)が担当していることが大きいと思う。たまにはカタカナを使うと、劇中のBGM全体がポップなアップテンポでスタイリッシュな感じがする。作詞阿久悠(1937-2007)、作曲森田公一のコンビによる『夢ん中』を聞くと、森田公一とトップギャランの『青春時代』を思い出すのは私だけであろうか。
『商売人』では「酒はにがいし 煙草はからい」で始まる2番が歌われているが、後の作品『必殺からくり人 富嶽百景殺し旅』(1978)*1では「指のつめたさ うなじの細さ」で始まる1番が歌われ、初めて観た時にアッと思った。
それから私が中村吉右衛門(1944-2021)をNHK『武蔵坊弁慶』(1986)、1989年から始まった『鬼平犯科帳』シリーズより前に初めてテレビで見たのは『斬り捨て御免!』(1980、81、82)だった気がする。そのエンディング曲はインストゥルメンタルだったのだが、バックの映像が赤、青、緑の水滴が落ちて弾ける『夢ん中』(『商売人』のエンディング)のバックとよく似ていた。京都映画、松竹でどこか繋がっているのだろう(刀の音も同じだった)。
*1:「からくり人」シリーズの最終シリーズ。私は『必殺仕事人III』(1982-83)より前の作品は再放送で見た世代だが、からくり人の次作『翔べ! 必殺うらごろし』(1978-79)は見たことがない。『必殺うらごろし』の次作が『必殺仕事人』(1979-81)である。視聴率が悪かったはしばしば聞く話だが、何か放送されない理由があるのであろうか。なお、第1作『必殺仕掛人』(1972-73)を見たのも随分後のことだった。